若い頃の思い出はいつも鼻血で始まる。
嫌な思い出。
中学生になっても治らなかった。
三省堂の英和辞典の1ページに鼻血の一滴が滲んでいたのを覚えている。
高校に入学して野球をやりてたくて野球部に入った。
初めての練習が終わってトイレでオシッコ。
鼻から水が垂れてきた。
手の甲で拭うと、それは血だった。
途端に弱気になって、翌日、退部を申しで出た。
先輩には鼻血のことは言わなかった。
言ってもわかってくれないという諦めだったのだろう。
「なんで、やめるんだ?」
答えることができない自分がいた。
それ以来、卒業までの3年間は完全な「帰宅部」だった。
公立校だったので野球部は弱かったが一度だけ夏の甲子園に出た。
観戦にいった親友は60歳のときに癌で他界した。
高校3年生のとき、朝から鼻血が出たことがあった。
学校を休むことはあまりなかったが、その日に限って学校を休んだ。
夕方のNHKの地方ニュースを観ていて驚いた。
高校が全共闘に封鎖されて、大変なことになっていた。
僕は何にも知らないでニュースで驚いた。
その時の闘争委員長が上記の親友。
何故、あの日に鼻血が出たのか?
その後は成人してからは鼻血は出なくなった。
鼻血はビタミンK2で予防できるらしい。
納豆がいいのだが、大阪では納豆は食べない。
地方の大学に入学して下宿での朝食は納豆がでた。
朝から食べないのは力が出ない。
マヨネーズをかけて食べることもあったが・・・。
大阪では納豆といえば「甘納豆」。
今でもあまり納豆は好きではない。
鼻血の思い出。