70歳からの闘病記

53歳から始まった成人喘息との闘いの記録

小腸と大腸は別物である

腸には小腸と大腸の二つがある。

小腸には十二指腸・空腸・回腸がある。

大腸には盲腸・結腸・直腸がある。

十二指腸には消化液を出す管がある。

空腸・回腸は栄養物の吸収。

盲腸は草食ではない人間にはあまり関係がない。

よく言われる「盲腸」とは虫垂炎のこと。

虫垂を取れば治る。

盲腸を取るわけではない。

小腸癌はめずらしい。

大腸癌はそこら中にある。

大腸は食べかす、つまり食物繊維を溜めるところ。

腸内細菌がわんさといる。

小腸には腸内細菌がほとんどいない。

テレビで「腸」の特集番組がある。

いつも思うのだが、小腸と大腸を混同している。

これほど機能の違いがあるのに・・・。

盛んに吹聴されること、「腸内細菌が大事」

せっせと食物繊維を食べる人がいる。

食物繊維は人間の胃では消化されない。

小腸からも吸収されない。

そのまま大腸まで届く。

大腸にあるのは食物繊維と未消化のタンパク質。

それらが腐敗しないように食べて発酵させるのが腸内細菌。

タンパク質がちゃんと消化・吸収すれば、未消化のものが大腸までいかない。

腸が第二の脳だと言われる。

「腸は免疫の70%を担う。」と言われる。

それは小腸のパイエル版のこと。

大腸には免疫機能はないはず・・・。

水溶性食物繊維が酪酸菌の餌になって酪酸が産生される。

これが制御T細胞をつくる。

免疫寛容の大本だ。

しかし、これはあくまで、オマケの機能かもしれない。

ネコ科の動物のような肉食獣の腸内細菌はどうなっているのだろう。

下痢するネコには不溶性食物繊維豊富なフードで治るらしい。

便秘するネコには水溶性食物繊維豊富なフードで治るらしい。

そもそも肉食のネコに食物繊維とは不可解?

キャットフードにはペレットにするために炭水化物を含ませる。

ネコが炭水化物を食べ続けることで下痢や便秘になるのだろうか?

ネコが糖質制限すれば、下痢も便秘も無くなりそうだ。

腸の働きは難しい。